2012年07月26日

夏休み作文【小4 TK君】

夏休みにしたいこと
 ぼくは今年の夏にフランスに十日間行く。一番楽しみなのは、エッフェル塔にのぼることだ。エッフェル塔は高いから最上階に上って下を見てみたい。そして、おしろめぐりにも行きたい。金でできた部屋があるらしいのだ。また、ルーブル美じゅつ館を実際に自分の目で見てみたい。もちろん、やきたてのクロワッサンとフランスパンも食べてみたい。
 長い休みになると、いつもディズニーランドに行く。今年は新しいアトラクションに何がなんでも乗りたい。もちろん、いつものインディージョーンズにも乗りたい。うるさいけどスリルまんてんだからだ。
 また、きかいがあったら、牧場で馬に乗って走りたい。前にろっこう山牧場で乗った時はあまり乗り切れなかったからだ。
 長い休みだから、いろいろなことをして、印象に残る夏休みにしたい。

【講評】
したいことがたくさんある夏休み。シートにもいいたいことがどんどん出てきます。特に指摘しなくても、最後にまとめる文を入れてくれました。内気な男の子ですが、随所に表現力ある文も見られ、講師の方が「おお〜っ」と感嘆の声をあげました。
posted by まつさくら at 15:35| Comment(0) | 季節の作文

2012年07月15日

「星」【高1 YF君】

まだ、日の出ていないほど朝早くに、男は仕事の準備をしていた。資料や書類をカバンに入れ、洗面所へ向かう。脱衣所のカゴに放り込まれている喪服が目に付いた。鏡には暗い顔が映っている。
男は今日初めて仕事に行く。本来なら、それを祝いに母が家に来るはずだった。数日前の災害が無ければ。
母は女手ひとつで自分を育ててくれた。表には出さなかったが、その苦労は男も感じ取っていた。そして、男が自立しようという時に、母は突然あっけなく死んでしまった。誰が悪いのでもない。しかし、結局、ずっと自分を見守っていてくれた母に、恩返しすることも、自立した姿を見せることもできなかった。
家を出てしばらく歩き、足が止まった。見送ってくれる母はいない。それはわかっていた。けれども、振り向かずにはいられなかった。
もっとも近い恒星が、男を照らしていた。今までずっと人々を見守り続けてきた星。男はそれに気づき、なぜか少しあたたかな気持ちになって見つめた。目を閉じた。しばらく目を開けることができなかった。
再び歩き出した男を見送った後も、その星はいつまでもそこに輝いていた。

【講評】
先日発行したコクゴのチカラにも書きましたが、杉みき子先生から「文学とは薄皮をはぐようにさまざまな言葉の側面を見せるもの」とインスパイアされる言葉を受け取った生徒が、読者によってさまざまな解釈をされるであろう言葉をこめた物語を書くことにチャレンジしました。実は、春先に書かれたもので、ひょっとしたら彼はまだ中3だったかもしれません。
もともと評論が得意で、理系のセンスを光らせるYF君ですが、あじわいのあるショートストーリーを書くことができました。
posted by まつさくら at 00:07| Comment(0) | 小説作文

2012年04月18日

春の作文

新しい学年になり、みんな少しウキウキフワフワしています。
塾はさくらの名所の隣にあるので、教室からさくらが綺麗に見られました。
そんな春には「春作文」。今回も名作がいくつも生まれましたので、その一つをご紹介します。

小3MK君

春は花が輝いているきせつだ。きれいで、人気のある花が、いっせいにさく。さくらやうめなどだ。満開のさくらは大きなピンク色の花火みたいだ。夜になると月の光にはんしゃしてキラキラ光っているようだ。また、さわるとすこししめっているかんじがする。春の雨がしたたっているからだ。このように春はきれいなのだ。

【講評】
五感や理由、気分をひとつひとつ分析しながら、自分の感じた「春」を書いてみました。小三でこの感性はすばらしいと思います。最後の一文、まとめあげたいのに適切な言葉が思いつかず、ここに苦労し、また、ここがいまひとつになってしまったところです。学年があがり、抽象化の力がついてくると、もっとよくなるのでしょうね。通室半年でこの表現力はすばらしいです。
posted by まつさくら at 18:46| Comment(0) | 季節の作文